ライティングの仕事は文字を起こすことが本懐と思われる人もいるかもしれませんが、それよりも大切なのは情報収集です。
私は副業Webライター歴1年程度のひよっこライターですが、情報収集の必要性はひしひしと感じています。
実際に情報収集をした記事に対するクライアントの評価は高く、私は副業ライター1年目で、年間で120万円以上を稼ぎ出しました。
この記事では、ネット上で情報収集をする際のポイントやコツについて紹介していきます。
この記事を読み終わる頃には、効率的で信憑性のある情報収集のコツを身につけているはずです!
なぜ情報収集が必要なのか
そもそも、なぜ情報収集が必要なのかご存知でしょうか?
「自分が知らない情報を調べるため」という方が多いと思いますが、実はそれ以外にも
- 自分の持っている情報の裏付け
- 競合記事の傾向を調べる
という理由もあります。
自分の持っている情報の裏付け
自分の持っている情報の裏付けをするためにも、情報収集は欠かせません。
特に情報収集もせずに「俺が持っている情報は絶対に正しいんだ!」と自信満々で情報収集を疎かにする人も中にはいるかもしれません。
今朝の新聞から得た情報や、昔から伝わる手法である場合はそれで良いと思いますが、知りたい情報の全てがそうではありませんよね。
たとえば「ガンに効く食材」を詳しく知っていたとしても、それは最近の研究では効果がなかったと発表されている場合もあります。
情報というの、日々更新されていくものです。
それを怠ってしまうと「デタラメを書く人」や「古い情報を持っている人」とクライアントや読者に思われてしまいます。
情報を確かなものにするためにも、情報収集はしっかりと行うべきです。
競合記事の傾向を調べる
情報収集をするもうひとつの理由としては、キーワードで検索して1ページ目に出てくる記事の傾向を知るためです。
記事というのは基本的には検索されてナンボなので、検索ワードにヒットしない記事は価値のない記事と言っても過言ではありません。
自分の言葉で全て記事を書き上げるのは当然ですが、その前の記事の大まかな概要については、競合記事の傾向を知ることで外部SEOに強い記事にすることができます。
どうせ記事を書くのならば、記事を納品する側としても大勢の人に読まれたいですよね。
そのためには、競合記事の傾向を知ることが大切になってきます。
情報収集をする前にすべきこと
「情報収集が必要な理由も分かったし、さぁネットで情報収集するかな!」と思った方は、もう少し待ってください。
情報収集をする前にもやらなければならないことがあります。
- 執筆ルールの確認
- ターゲットの設定
- 記事の方向性を決める
この3つを行わないと、効率的に情報収集をすることはできず、クライアントの意向に合わない記事を納品する羽目になります。
そうなると修正依頼や非承認となって、今まで集めた情報のほとんどが無駄になる可能性も十分に有り得ます。
執筆ルールの確認
情報収集をする前に、大前提として執筆ルールを確認します。
どんなクライアントでも「キーワードだけ指定するので、言い回しや表現は自由に書いて下さいね」という場合は少ないです。
執筆ルールを無視して書かれた記事は、クライアントの意向に沿わない記事で、完全に修正案件です。
私が体験した執筆ルールで具体例を挙げれば「批判的な内容はNGです」「なるべくエロく表現してください」「おすすめ商品を自分で調べて10個紹介してください」といったものもありました。
情報収集に関連していない部分もありますが、執筆ルールを守らないことには報酬が貰えない可能性が高いことを頭に入れておきましょう。
ターゲットの設定
記事を読んでほしいターゲットについても、情報収集をする前にしっかりと決めておくべきです。
これは執筆ルールに含まれている場合もありますが、そうでない場合は自分でターゲットを決めなければなりません。
たとえば「30代女性におすすめのアンチエイジング用品」の記事をクライアントが望んでいるのに「50代女性におすすめのアンチエイジング用品」の情報収集をしても意味がありませんよね。
ターゲットを決めるというのは非常に重要で、それを前提で情報収集をしなければ、チンプンカンプンな記事を書く原因となってしまいます。
記事の方向性を決める
たとえば「おすすめのお肉を部位ごとに紹介する記事」や「この冬行きたい神奈川のイルミネーションスポット」など、記事の方向性を詳しく決めなければ、知りたい情報を知ることができません。
記事の方向性を決めると、結果として情報収集にかかる時間が減る上に、内容の非常に濃い記事を書けるようになります。
効率的に情報収集をするためのコツ10選
「情報収集の必要性」と「情報収集の下準備」が終わったら、実際に情報収集をしていきます。
その情報収集のコツとしては
-
調べる情報を決めておく
-
読者の気持ちになってみる
-
信憑性の高い情報を探す
-
自分の意見を持っておく
-
全体像を知りたい場合は個人ブログ
-
情報の鮮度も要チェック
-
必要に応じてメモをする
-
競合記事内の専門用語を検索する
-
類義語でも検索する
といった点になります。
それぞれのコツについて詳しく紹介していきます。
調べる情報を決めておく
効率的に情報収集をするためには、あらかじめ知りたい情報について決めておきましょう。
ネットは自分の知りたい情報以外もたくさん出てくるので、必然的に「今はどうでもいい」情報というのも頭に入ってきます。
「これは関連性ないけどいつか使えそうだな」みたいな情報ばっかりに気を取られていると、情報収集の作業効率はガクっと落ちますし、情報収集の質も悪くなります。
調べる情報について決めておけば、こんな事態を防ぐことができます。
読者の気持ちになってみる
読者の気持ちになることは、情報収集をする上では欠かせません。
ライティングの仕事をしていると、よく「読み手の気持ちになりなさい」と言われることがあります。
当然と言えば当然なのですが、記事を読んでもらいたい人はクライアントではなく、その先にいる読者です。
たとえば「消臭剤 おすすめ」というキーワードで記事を書く場合は、検索するのはニオイに悩んでいる人と想像できるのではないでしょうか。
ただ、消臭剤と言っても車用・リビング用・トイレ用など様々なジャンルがありますし、形も置き型タイプやスプレータイプなど、様々あります。
また、消臭剤を使わずとも消臭する方法は様々あるはずです。
そういったことは、ただ漠然と「消臭剤について調べよう」という気持ちで情報収集をしたのでは、濃い情報を見つけることは以上に難しいと思います。
あくまで例ではありますが、あたかも自分が「ニオイに悩んでいる人」の気持ちになりきって検索をすることで、本当に求めている情報を収集することができるはずです。
信憑性の高い情報を探す
信憑性の高い情報は、良い記事を書くための重要な要素です。
記事内に何かしらのデータを盛り込むこともあると思いますが、その場合は信頼のある機関からの情報を引用するべきです。
もしもあなたの友達が「30代男性の未婚率は〇〇%らしいよ」と言うのと、政府が発表した「30代男性の未婚率について」という資料があるとしたら、信用できるのは誰がどう考えたって後者ですよね。
記事でも同じで、どこかの個人ブログが提供しているデータと然るべき機関が公表しているデータでは、記事に関する信頼性も変わってきます。
情報の出どころを一次ソースと呼びますが、データなどの情報収集をする際は、この一次ソースを参照にすることで情報に信憑性を持たせられます。
自分の意見を持っておく
情報収集をする際に、自分の意見を持っておくことをおすすめします。
自分の意見も持たずに情報収集をしていると、調べたいものの本質が中々見えてきません。
たとえば「おすすめの入浴剤をランキング形式で紹介」みたいな記事があったとして、競合記事の入浴剤のランキングを鵜呑みにすることはおすすめしません。
そのランキングがしっかりと説明されていて、ランキングにうなずけるような根拠があるとすれば話は別です。
しかしそういったおすすめ系の記事というのを書いている人は、実際に使ったこともなく、何となくでランキング付けをしていることが多いです。
そんな記事に流されて、何となくで書かれた記事と同じようにならないためにも、しっかりと自分の意見を持っておきましょう。
ユーザーの生の声を聞く
紹介したい商品やサービスのレビューに説得力を付け加えるのなら、それを実際に使ったことのあるユーザーからのリアルな声が欠かせません。
ランサーズやクラウドワークスを経験したことがある方ならご存知かと思いますが、タスク案件に「〇〇を使ったことのある方、感想をお願いします!」みたいな案件があると思います。
- レビューにないような、リアルな口コミを求めているから
- 第三者の観点で、そのサービスはどう感じているのか
を知りたいからです。
内容の濃い記事を書きたいのならば、ランサーズやクラウドワークスでタスク案件を出してリサーチをしてみましょう!
依頼内容によりけりですが、タスク案件ならば10円のタスクを10件など安く済ませられるので、ちょっとした仕入れだと思えば安いものです。
いずれ記事から収益が発生すれば、あっという間に投資額を回収することができますよ。
効果的なリサーチをしたい方は、ぜひ登録してみてください!
全体像を知りたい場合は個人ブログから
専門性の高い記事の情報収集をする場合は、まずは個人ブログから情報収集をすると、調べたいことに対する全体像が把握しやすいと思います。
どこかの研究機関が発表しているような記事は専門用語が多く、素人には何が何だかさっぱり分からない状態である場合も多いです。
対して個人ブログは、基本的には検索ワードで入ってきた人に分かりやすく伝えるために、かなり噛み砕いて説明してくれています。
(というか、そうしないと記事を読んでもらえないので…笑)
知りたい情報の全体像を把握することができれば、記事の質も自ずと濃いものになってくるはずです。
もしも自分が経験したことのないジャンルの情報収集をする場合は、まずは個人ブログからが鉄則です。
情報の鮮度も要チェック
前述したことになりますが、情報は毎日更新されていきます。
そのため、情報の鮮度は良いに越したことはありません。
10年前に初めて公開された情報が世の中の常識であったとしても、1か月前にそれを覆すようなしっかりとした理論に基づいた情報が出てきたのならば、10年前の情報はもはや鮮度の悪い情報です。
ただ注意しなければならないのは、中には10年前に公開された情報でもそれが最新の情報である場合もあります。
一概に「古い情報だからダメ」と見切りをつけるのではなく、情報収集をしている時点で最も新しい情報を探すように意識すると良いと思います。
必要に応じてメモをする
情報収集をしていて、どうしても覚えておきたいことに関してはメモをしておくことをおすすめします。
情報収集ともなると様々な記事を読み漁りますが、それぞれの記事の内容が濃すぎるし方針もバラバラであれば、全てを頭の中で覚えておくのは不可能です。
記事を執筆中に「あれ、この情報について調べた気がするんだけど覚えてない…」みたいになって、再び該当箇所を探すためだけに記事を読み漁るのは非常に効率が悪いです。
手書きやPCのメモ帳機能など、とにかく覚えておきたいことを絶対に忘れないような方法を持っておきましょう。
競合記事内の専門用語で検索する
金融や保険などの専門的な知識を必要とする記事では、当たり前のように専門用語は飛び回ります。
そんな専門用語にフォーカスして、その言葉単体で検索して意味合いを知ってみると、記事に対する理解度はグッと上がります。
また、一度覚えた知識というのは滅多なことでは忘れるものではありません。
自分の価値を高めることにもなるので、分からない専門用語があったら積極的に検索していくと良いと思います。
類義語でも検索する
もしも情報収集の濃度がイマイチだと感じたら、キーワードの類義語を使って検索してみましょう。
ひとつの検索ワードでは知ることができなかった情報が、類義語を入れることで意図も簡単に手に入れることができます。
たとえばこの記事は「ライティング 情報収集 コツ」というキーワードで記事を書いていますが、これを「ライティング リサーチ 上手になるには」のように言い換えることもできます。
検索エンジンが優秀なため、類義語でも同じ記事が検索されることも十分に有り得ることです。
しかしそれをくぐり抜けてでも出てきた記事というのは、何かしらの価値があるものです。
つまり、キーワードとは別に類義語でも検索すれば、情報の濃度は上がります。
億劫だと思わずに、ぜひ類義語でも検索してみてください。
良い記事を書くためには情報収集が必要
ライティングの情報収集にはコツがあり、それを身につけなければ良い記事は書けません。
逆に言えば、情報収集さえしっかりとできれば、後は情報収集したものを文字としてアウトプットするだけです。もはや記事は書けたも同然です。
今回紹介した情報収集のコツを参考にして、ぜひ魅力あふれる記事を書いてくださいね!
ライティングに関する基礎知識などは、以下の記事を参考にしてみてください。きっと役に立つはずです。